こちらの記事はシステム管理者など上級者向けの方法です。Windows上でiTunesをインストールすることなしにiOSデバイスを管理できるようにします。
iOSドライバとは
WindowsパソコンがiPhoneやiPadなどのiOSデバイスと通信するためにはiOSドライバが必要です。パソコンにiOSドライバをインストールした後CopyTransプログラムを使ってiPhoneやiPad、iPod Touchの管理ができるようになります。
CopyTrans Drivers Installerとは
CopyTrans Drivers Installer(CTDI)は弊社が開発したフリーソフトです。システム管理者が企業のパソコン上でiOSドライバの展開を自動化するのに役立ちます。
CTDIは必要最小限のコンポートネントのみをインストールするよう設計してあり、またインターネットアクセスの必要がないので企業内のITセキュリティ環境に適しています。GUIを通しての利用に関しましてはこちらの記事をご覧ください。
ノート:CTDIの利用とiOSドライバのインストールは管理者としての権限が必要です。コマンドラインを使う場合にはユーザーアカウント制御の設定を無効にしてください。
CopyTrans Drivers Installerの利用必要項目
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CopyTrans Drivers Installer – ダウンロードリンク
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iTunesインストーラ(オフラインでインストールする場合のみ)
コマンドラインでiOSドライバをインストール
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CopyTrans Drivers Installer.exeを次のコマンドラインオプションで開始します。
CopyTransDriversInstaller.exe /uninstall /install /musicsupport /restart /quit /silent
上記のコマンドラインは以下のオプションを使っています。
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/uninstall
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/install
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/musicsupport
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/restart
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/quit
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/silent
– すでにインストールしてあるiTunesまたはAppleコンポーネントをアンインストール(iTunesや他のコンポーネントがすでにインストールしてある場合にはコンフリクトを避けるためにアンインストールを推奨しています。これらのコンポーネントがインストールされていない場合にはスキップしてください)。
– iOSドライバを自動でダウンロード
– ミュージックサポートをダウンロード(iPhoneやiPad、iPod Touchの音楽ライブラリをCopyTrans Managerで管理する場合に必要)
– インストール後にパソコンを再起動(コンフリクトを避けるために推奨)
– CopyTrans Drivers Installerをインストール後に閉じる
– CopyTrans Drivers Installerのインターフェースを表示しない
オフラインでiOSドライバをインストール
こちらの例ではドライバのサイレントインストールのソースとして、既にダウンロード済みのiTunesのインストーラからiOSドライバのインストールを実行します。
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Appleより32または64ビットのiTunesインストーラをダウンロードしてください。ご自分のPCが32ビットの場合には32ビットのiTunesインストーラをダウンロードしてください。
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こちらのコマンドラインオプションからCTDIを開始してください。
CopyTransDriversInstaller.exe /uninstall /install iTunesInstaller.exe /musicsupport /restart /quit /silent
こちらの例のコマンドラインは/install直後のダウンロード済みiTunesインストーラへのパスを含みます。CTDIは、指定したインストーラファイルを使用しiOSのドライバを抽出し、インストールします。
下記の例ではiTunesやQuickTime、Apple Software Updateなどの特定のコンポーネントをアンインストールします。
特定のiTunesまたはAppleのコンポーネントをアンインストール
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こちらのコマンドラインオプションからCTDIを開始してください。
CopyTransDriversInstaller.exe /uninstall “itunes,quicktime,softwareupdate” /quit /silent
下記のコンポーネントをアンインストールすることもできます。
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Bonjour (bonjour)
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Apple Application Support (applicationsupport)
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Apple Mobile Device Support (mobiledevice)
/uninstallのあとに特定のコンポーネントを指定しない場合、全てのAppleコンポーネント(itunes、bonjour、applicationsupport、softwareupdate、mobiledevice、quicktime)がアンインストールされます。
コマンドラインリファレンス
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CopyTransDriversInstaller [/install] [installer_path] [options]
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CopyTransDriversInstaller [/uninstall] [apple_component] [options]
ドライバをインストール
/i, /install [installer_path]
– Windowsに必要なiOSドライバもしくはiOS デバイスサポートをインストール
insatller_path
– iOSドライバのソースとして特定のiTunesインストーラを使用するよう指示する任意のパラメータ。これはCTDI内部にある承認、テスト済みのiTunesインストーラのリストにあるものである必要があります(通常はすべてのiTunesインストーラは、既にそのリストに存在しています)。もしもinstaller_pathが空白の場合にはCopyTransチームにより承認、テストされたiTunesインストーラがAppleのサイトより自動でダウンロードされます。
/m, /musicsupport
– iOS 音楽サポートをインストール(CopyTrans Managerの利用に必要)
例:
/musicsupport /install “iTunesInstaller.exe”
ドライバをアンインストール
/u, /uninstall [apple_component]
– Appleコンポーネントをアンインストール
apple_component
– コンマで区切られた複数のAppleコンポーネントをアンインストールします。アンインストール可能はコンポーネントはこちら:itunes, bonjour, applicationsupport, softwareupdate, mobiledevice, quicktime
このパラメータを含まない場合、上記の全てのコンポーネントがアンインストールされます。
例:
/uninstall “itunes,quicktime,softwareupdate”
リモートオプション
/n, /noremote
- インターネットより最新のiTunesバージョン対応表をダウンロードしない。このオプションを選択した場合、CTDIは最新のiTunesインストーラファイルからのドライバインストールを拒否することがあります。
その他
/?, /help
- 全てのコマンドを表示
/r, /restart
- インストールに必要な場合、パソコンを再起動
/q, /quit
-CopyTrans Drivers Installer実行後に終了(/silentが指定されている場合には、デフォルトで実行される)
/s, /silent
- メインプログラムウィンドウを開かず、実行後に終了
終了コード
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0 – 成功
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1 – iTunesインストーラダウンロード失敗(インターネット接続を確認)
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2 – iTunesインストーラ確認失敗(ファイル破損など)
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3 – サポート外Tunesインストーラ(最新のCTDIであるか、または/noremoteという引数が渡されていないか確認)
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4 – iTunesインストーラ抽出失敗
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5 – 64ビットのiTunesインストーラではなく32ビットのインストーラ
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6 – 32ビットのiTunesインストーラではなく64ビットのインストーラ
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7 – インストールエラー(ファイルが不マイまたはインストール未完了、詳細はログを参照)
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8 – インストールキャンセル
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9 – アンインストールエラー