
iPhoneやiPadの写真の管理はどうしていますか?アップルはiCloudフォトライブラリとフォトストリームというサービスを提供しています。iOS 8.3で新たに登場したiCloudフォトライブラリをオンにすると以前からあったフォトストリームという項目は写真アプリから消えるため戸惑うユーザーも多かったようです。
2つの機能はどこが違うのか、iCloudフォトライブラリは便利な機能なのか、写真管理にはどんな方法があるのか、どの方法が自分に合っているのかなど、自分の経験を交えて考えて見たいと思います。みなさんの写真管理のヒントになればと思います。
iCloudフォトライブラリと自分のフォトストリーム
iCloudフォトライブラリはiOS 8.3で新たに追加された機能です。有効にすると「カメラロール」の写真が自動で iCloudストレージにアップロードされ、iPhoneやiPad、Macや「icloud.com」からも閲覧可能になります。
- 写真が自動でiCloudストレージにアップロードされる
- iCloudストレージを利用できる
- iPhoneやiPadのストレージを節約することができる
- 所有する iPhone/iPad/iPod touch/Mac、iCloud.com 上でも見ることができる
- 保存期間は無制限
- 写真とビデオが撮ったままの高解像度で保管することができる
一方フォトストリームの写真はiCloudにありながら、無料で使える5GBにはカウントされません。iPhoneで撮った写真を家のiPadで見るなど、2つ以上のデバイスやMacを使っていれば便利な機能です。
- 写真が自動でiCloudサーバーにアップロードされる
- iCloudストレージは消費しない
- 所有する iPhone/iPad/iPod touch/Mac 上でも見ることができる (iCloud.com 上では見れない)
- 保存期間は30日、保存できる枚数は1,000枚まで(それ以上になると古いものから自動的に削除される)
iCloudフォトライブラリは無料で使えるか
iCloudフォトライブラリは有効にするとフル解像度の写真とビデオがiCloudに保存されます。そしてデバイスの容量が少なくなってくると節約するため”最適化された”低画質の写真を保存し、フル解像度の写真はiCloudに保存するようメッセージが出ます。
しかしこれが落とし穴でした。無料で使える容量は5GB、フル解像度のきれいな写真はiCloudに置いておいて、デバイスの方はサイズの小さな”最適化された”低画質の写真にして容量を節約しても、やがては容量が一杯になってしまいます。
iCloudの容量が5GBに迫ってくると”容量が足りないからアップグレードしてくれ”というポップアップがデバイス上やパソコン上ででうるさく表示されることになります。

”iCloudの容量が足りないのでアップグレードが必要。”

”お金を払ってストレージを追加しないと写真、ビデオ、書類、データの更新はしませんよ。”
icloud.com上でも”データの更新を停止しますよ。”
PCのポップアップまで出てきます。
iCloudフォトライブラリを完全に無効にする
自分の写真をネット上に置くのもどうかと思うし、しかも料金がかかってくるとなら、私はiCloudフォトライブラリは使わないことにします。
デバイスに十分な容量がないとiCloudからダウンロードできない場合
- 「設定」>「写真とカメラ」>「iCloudフォトライブラリ」をオフにし、「写真と動画をダウンロード」をタップします。
- ここでデバイスに全てのフル解像度の写真とビデオをダウンロードする容量がないとエラーメッセージが出ます。
これも落とし穴でした。容量を節約しようと思ってストレージを最適化したはいいが、写真や動画は増える一方。もはやフル解像度の画像をデバイスにダウンロードできなくなってしまったんです!
きれいな写真はiCloud上に、そして今iPadに残っているのは低画質の写真なのです。iCloudをやめると決めたはいいが、どうしたら元のきれいな画像を取り戻せるでしょう。
iCloudの写真をPCにバックアップ・保存
面倒な写真管理が少しでも楽になるようお助けツールを使いたいと思います。デバイスの全ての写真やアルバムをワンクリックでフルバックアップ、全ての写真を一括削除を、CopyTrans Cloudlyを使ってやってみます。
- CopyTrans Cloudlyを使ってiCloudの写真とアルバムをフルバックアップします。まずはサイトからダウンロードし、実行します。






お疲れさまでした。これでiCloudから写真をダウンロードし、iCloudフォトライブラリから全ての写真とビデオが削除されました。
さいごに
いかがでしたか。iCloudフォトライブラリは何がいいのか。リリース当初は「写真を最適化することでデバイスの容量を節約できる」というのが売りで、じゃあ使ってみようかなって気にさせられました。しかし、写真や動画は増える一方なので、いずれiCloudの容量がいっぱいになり有料のストレージが必要になります。そしてiCloudにたまった写真を取り戻すのは一苦労。これは、フォトストリームというサービスから十分な収入が得られなかったアップルが考えた、ユーザーからお金を搾り取る方法なの?いや、これは便利なサービスだというご意見の方、どうぞコメントをお寄せください。