iPhoneの写真と動画をパソコンに取り込もうとした際、突然「デバイスに到達できません」というエラーに直面することがあります。エラーを引き起こす原因は接続問題や、写真の拡張子や、iOSの不具合など様々です。
この記事では、iPhoneを使っていて「デバイスに到達できません」というエラーが表示された場合や、iPhoneでUSBにデータ移行ができない場合の効果的な対策を11項目に分けて解説します。
- 「デバイスに到達できません」というエラーの解決策11選
💡 写真や動画を取り込む前に、パスコードを入力してiPhoneをロック解除する必要があります。また、初めてiPhoneをパソコンに接続した時に、「このコンピュータを信頼しますか?」というメッセージがデバイス上で表示されます。この時、「信頼」をタップしないとエラーメッセージが出る恐れがあります。
iPhoneを再起動
iPhoneの再起動は、「デバイスに到達できません」エラーの基本的な対処法です。一時的な不具合なら再起動で解決することが多いです。iPhoneを再起動する方法は、「iPhone、iPod touch、iPadを再起動する方法」をご参照ください。
デバイスの空き容量を増やす
「デバイスに到達できません」エラーが表示される場合、iPhoneのストレージ不足が原因かもしれません。iPhoneの「設定」アプリで「一般」>「iPhoneストレージ」をタップして、iPhoneの空き容量をできます。
❗注意:少なくとも1GBはiPhoneの空き容量を確保しておきましょう。ストレージが残りわずかとなっている場合、「iPhoneの空き容量を増やす方法」を参考にデバイスの空き容量を増やしてみてください。または、「iPhone、iPad、iPod touchのストレージを確認する方法」というApple記事をご参照ください。
iOSドライバーを再インストール
PCとiPhoneの接続にはiOSドライバーが必要です。iOSドライバーに問題があると、写真の転送時にエラーが起きる可能性があります。不具合がある場合、iOSドライバーを再インストールしましょう。
iOSドライバーのみをインストール
iTunesをインストールせずにパソコンにiOSドライバーをインストールするには、CopyTrans Drivers Installerが便利です。下記リンクからダウンロードができます。詳しい手順は「iTunesをインストールせずに、iPod Touch、iPhoneとiPadドライバのインストール」をご参照ください。
CopyTrans Drivers Installerをダウンロード
📝 CopyTrans Drivers Installerは、ドライバーをインストールする前にiTunesをアンインストールするように要求します。ドライバーのコンポーネントをインストールするには、iTunesをアンインストールしてください。必要であれば、その後iTunesを再度インストールできます。メディアライブラリには影響はありません。詳しくは「iTunesと関連するAppleのソフトを完全にアンインストールする方法」をご確認ください。
iTunesを更新してドライバーを再インストール
ドライバーの問題を解決するには、iTunesの最新バージョンをインストールする方法もあります。インストール中に、最新のドライバーが自動的にダウンロードされます。PCにインストールされているiTunesのバージョンに応じて、次の2つの方法のいずれかを選択してください。
⭐ AppleのWebサイトからiTunesをダウンロードした場合:
iTunesを開いて、「ヘルプ」>「更新プログラムを確認」を選択します。
⭐ Microsoft StoreからiTunesをダウンロードした場合:
検索バーから、または「スタート」ボタンをクリックしてMicrosoft Storeアプリを開きます。その後、画面の右上にある3つのドットをクリックして、「ダウンロードとアップデート」を選択します。
「デバイスに到達できません」エラーを避けて写真や動画を転送
「デバイスに到達できません」というエラーが表示され、iPhoneの写真がパソコンに取り込めない場合、CopyTrans Photoというソフトウェアを利用することで簡単に解決できます。CopyTrans Photoでは、iPhoneやiPadとWindowsパソコンの間でドラッグ&ドロップするだけで写真を転送できます。また削除やアルバムの写真の並び替えも簡単にできます。
- CopyTrans Photoをこちらからダウンロードしてインストールします。 CopyTrans Photoをダウンロード
- プログラムを実行し、iPhoneをパソコンに接続します。iPhoneが認識されない場合には、iOSドライバーをインストールしてください。
- 左側の画面にデバイス(iPhone)の写真、右側の画面にパソコンの写真が表示されます。
- 転送したい写真を選択して、ドラッグ&ドロップで移すことができます。その後、「変更を適用」ボタンをクリックします。
- 全ての写真を一括で移行させたい場合、「フルバックアップ」をクリックし、バックアップ先のフォルダを選択します。
CopyTrans Photoを使って、iPhoneからパソコンへ写真や動画を取り込むことで、「デバイスに到達できません」エラーを回避することができます!
CopyTrans Photoの機能についてもっと詳しく
iCloud写真が有効になっているか確認
iCloud写真が有効になっていると、一部の写真や動画がデバイス上に保存されていない可能性があります。そのため、iPhoneの動画がパソコンに取り込みできない問題が発生している場合があります。「設定」アプリを開き、「ユーザー名」>「iCloud」>「写真」の順にタップします。iCloud写真がオンになっている場合は、「このiPhoneを同期」のボタンが緑色になっています(下記の写真はiCloud写真がオフの状態)。
iCloud写真の同期が有効になっていたら、icloud.comで必要な写真を探して、ダウンロードしてください。またはCopyTrans Cloudlyというソフトウェアを使って、すべてのiCloudの写真を一括でダウンロードが可能です。詳細な手順は、「iCloudから写真をまとめてダウンロードする方法」という記事を参考にしてください。
CopyTrans Cloudlyの機能についてもっと詳しく
データを分けて転送
写真や動画を一括で転送しようとするとエラーが発生しやすいので、小分けにして転送することをおすすめします。そうすることで、「デバイスに到達できない」エラーでiPhoneの写真をパソコンに取り込めない事象を解決できる場合があります。
iOSを最新のバージョンへアップデート
iOSを最新バージョンにすることで、「デバイスに到達できません」の原因となるバグが修正されることがあります。
iPhoneの「設定」アプリを開き、「一般」>「ソフトウェアアップデート」をタップして、「今すぐアップデート」もしくは「夜間にアップデート」を選択してください。
すでに最新バージョンがインストールされているの場合は、「お使いのソフトウェアは最新です。」というメッセージが表示されます。
USB接続を確認
多くの場合、iPhoneのデバイスに到達できませんというエラーは、ライトニングケーブルやUSBポートが問題の場合があります。
ライトニングケーブルを確認する
ライトニングケーブルとは、iPhoneを充電する際や、iPhoneとパソコン間でデータを転送する際に使用するUSBケーブルです。 iPhoneの充電やデータ転送には、Apple純正のライトニングケーブル、または「Made for iPod/iPhone/iPad(MFi)」認証を取得した製品の使用が推奨されています。 MFi認証済みの製品は、Appleの定める厳しい性能基準を満たしており、対応機種での動作が保証されています。一部のサードパーティ製ケーブルには、充電のみ可能でデータ転送に対応していないものも存在するため、購入時にはMFi認証の有無や機能性を確認することが重要です。 MFi認証製品は、パッケージなどに以下のようなMFiロゴが表示されています。
またUSBケーブルが破損していないか確認してください。可能であれば、別のケーブルの利用を試してください。
別のUSBポートにiPhoneを接続する
USBケーブルの状態を確認してもiPhoneでUSBにデータ移行ができない場合、USB機器やポートの種類も検査しましょう。USB機器が正常に動作するか確認するため、ライトニングケーブルを別のUSBポートやUSB Type-Cポートに接続します。
一般にUSBポートには、USB2.0、USB3.0、そして最新のUSB Type-Cの3つの種類があります。USB3.0はUSB2.0より転送速度が速く、動画などの大容量データの転送に適しており、ポート内部が青色で「SS」のマークが目印です。
一方、USB Type-Cはさらに高速な転送(最大20 Gbps)に対応しており、ケーブルの裏表がないため接続も簡単です。iPhoneを効率的にデータ転送するには、USB-C to Lightningケーブルを使用することをおすすめします。
iPhonoeの充電ポートを確認
iPhoneを長く使用していると、ほこりなどが充電ポートに溜まることがあります。そのため、iPhoneのファイル転送ができなくなる可能性があります。ポートが綺麗かどうか確認してください。
元のフォーマットのままで転送
HEIFやHEVC形式のファイルをJPEGやH.264に変換するとエラーが発生するため、元のフォーマットで転送する設定に変更しましょう。
- iPhoneで「設定」アプリを開き、「アプリ」>「写真」をタップします。
- 「MACまたはPCに転送」で「元のフォーマットのまま」を選択します。
上記の方法で、写真と動画は元の拡張子でPCに転送されます。
❗ 注意:WindowsはHEIF / HEVCファイルをサポートしていないため、PCでそれらのファイルを開くことができません。WindowsパソコンでHEIF / HEVCファイルを表示できるようにするためには、以下の2つの方法があります。
📝 方法1
WindowsPCのJPEGに変換せずに、HEIFおよびHEVCファイルを読み取れるコーデックをダウンロードすることです。コーデックは、HEICファイルをクリックしたときにWindowsが提供する有料ものがありますが、CopyTrans HEICは無料でご利用いただくことができるのでおすすめです。
📝 方法2
サードパーティのコンバータを使用してファイルを変換することです。PCで変換するので、「デバイスに到達できません」エラーは発生しなくなります。ここでも、CopyTrans HEICがおすすめです。CopyTrans HEICを使えば、HEIFファイルを表示できるだけでなく、JPEGに変換するのも可能です。詳細について、CopyTrans HEICのユーザーガイドをご覧ください。
iPhone写真と動画の転送先のフォルダを変更
転送先のフォルダがネットワーク共有や外付けHDDの場合、エラーが起こる可能性があります。まずはローカルフォルダを選択しましょう。ローカルフォルダに正常に転送できれば、その後、転送したいドライブに移動することができます。
Windowsを最新版に更新
Windowsが最新ではない場合、PC側でエラーが発生することがあります。Windows Updateを確認し、最新の状態にしてください。「スタート」>「設定」>「Windows Update」をクリックします。
Windowsのバージョンが最新の場合、「最新の状態です」というメッセージが表示されます。
そうでなければ、アップデートのインストールしてください。
「デバイスに到達できません」エラーのよくある質問
デバイスとは何ですか?
「デバイス」とは、情報処理やデータ転送に使用される機器や装置のことです。具体例として、iPhoneやiPad(スマートフォンやタブレット)や、パソコンやUSBメモリ(ストレージデバイス)が挙げられます。
デバイスを接続するとはどういうこと?
「デバイスを接続する」とは、スマートフォンやタブレット、USBメモリなどの機器をパソコンや他の機器にケーブルやワイヤレスを使ってつなぐことを意味します。例えば、iPhoneとパソコンをUSBケーブルでつなぐことが「デバイスを接続する」にあたります。接続することで、写真やデータの転送、バックアップなどが可能になります。
パソコンにiPhoneの写真を取り込めないのはなぜですか?
上記でご紹介したように、iPhoneの写真がパソコンに取り込めない場合、様々に原因が考えられます。CopyTrans PhotoやCopyTrans Cloudlyといったソフトウェアを使えば解決する場合がございます。
iPhoneからUSBに写真を移せないのはなぜですか?
iPhoneからUSBメモリに直接写真を移せない原因として、以下が考えられます。
- 写真の形式:HEIC形式の写真は一部のデバイスやUSBでサポートされていません。
- USBメモリのフォーマット:USBのフォーマット(FAT32やNTFS)によっては互換性がない場合があります。
- 接続の問題:iPhoneとUSBを中継するデバイスやアダプタが正しく動作していない可能性があります。
- デバイスの権限設定:iPhone側で接続を「信頼」しないと転送できません。
パソコンのローカルフォルダを経由して写真を転送するか、CopyTrans Photoなどの専用のソフトウェアを利用するのがおすすめです。詳しくは、「iPhoneの写真やビデオを外付けHDDに転送する方法」をご参照ください。
HEIC形式の写真はLINEで送れない?
LINEではHEIC形式の写真は送信できますが、受信した側のデバイスがHEICをサポートしていない場合、写真が正常に表示されないことがあります。解決策は以下の通りです。
- HEICをJPEGに変換:CopyTrans HEICなどの無料ツールを使ってHEICファイルをJPEG形式に変換します。
- iPhone設定の変更:iPhoneで「設定」→「写真」→「MacまたはPCに転送」から「自動」を選択し、転送時にJPEG形式に変換するよう設定します。
これでLINEでも問題なく送信・表示できます。
まとめ:「デバイスに到達できません」エラーの解決策
iPhoneから写真や動画をパソコンに転送しようとした際に表示される「デバイスに到達できません」エラーは、さまざまな原因で発生します。本記事では、効果的な11の対処法をご紹介しました。
- まずはiPhoneの再起動やUSB接続の確認から始めましょう。
- ストレージ不足やiOSドライバーの不具合もエラーの原因となるため、状況に応じて解決策を試してください。
- 特に簡単で確実な方法として、CopyTrans Photoを使用すれば、エラーを回避しつつ、写真や動画を安全に転送できます。
- iCloud写真が有効な場合やHEIC形式の問題には、CopyTrans CloudlyやCopyTrans HEICを活用するとスムーズです。
CopyTrans PhotoやCopyTrans Cloudlyは、直感的な操作が可能で初心者の方にもおすすめです。無料の試用版もあるので、ぜひお試しください。この記事がiPhoneの写真がパソコンに取り込めない事象の解決のお役に立てれば幸いです!