
iTunes経由でPCからiPhoneに音楽を簡単に転送できますが、逆はどうでしょうか?購入した曲をiTunesに転送できるものの、他の場合に残念なことにiTunesでは逆同期できません。その上iTunesは勝手に音楽を上書きしたり、削除したりすることがあります。そのためiTunesを利用してiPhoneから音楽を取り出すのが不可能です。
PCのクラッシュ又は初期化のとき、音楽はiPod・iPhoneのみで残り、iTunesを使ってPCにバックアップ、別のiOS端末に移行できません。しかしサードパーティーのソフトを使えば、iPhoneの音楽をパソコンに抽出することが可能になります。
この記事ではiPhone・iPodの音楽をパソコンに取り込む6つのソフトを体験して、比較します。
- 「iTunes」でiPhoneの音楽をPCに同期する
- 「CopyTrans」でiPhoneの音楽をパソコンへ転送
- 「EaseUS MobiMover Pro」でiPhoneの曲を取り出す
- 「dr.fone – iPhoneデータ転送」でiPhoneからPCに音楽を転送
- 「AnyTrans」上でiPhoneの音楽をパソコンに移す
- 「FoneTransデータ転送」でiPhoneの音楽を抽出
- 「iMazing2」を使ってiPhoneの音楽をパソコンに取り込む
各プログラムは利点も欠点もあり、それを集成しプログラムの比較表を作成しました。詳細は以下の表に記載しております。各ソフトが下記の機能を搭載しています:
- 日本語版がある
- 試用版がある
- Windowsに対応
- 曲の名前とアートワークを転送
機能一覧 | CopyTrans | EaseUS MobiMover Pro | Dr.fone-iPhone データ転送 | AnyTrans | FoneTrans データ転送 | iMazing2 |
---|---|---|---|---|---|---|
価格 | 2980円 | 4790円 | 4980円 | 7980円 | 11980円 | 6000円 |
パソコンの最大数 | 5台 | 1台 | 1台 | 1台 | 5台 | 3台 |
ライセンスの期限 | 永久、2年間以内無料アップデート | 永久、1年間以内無料アップデート | 永久、1年間以内無料アップデート | 永久、無料アップデート | 永久、無料アップデート | 永久、無料アップデート |
試用版の転送制限 | 100項目 | 一日に30項目 (一週間以内) |
10項目 | 一日に30項目 (一週間以内) |
10項目 | 50項目 |
iTunesに転送 | ✓ | ✘ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
曲のレートや再生回数、追加日などを転送 | ✓ | ✘ | ✘ | ✘ | ✘ | ✓ |
プレイリストをPCにバックアップ | ✓ フォルダ&iTunes |
ー | iTunesのみ | iTunesのみ | iTunesのみ | iTunesのみ |
バックアップをカスタマイズ | ✓ アーティスト、アルバム、ジャンル、年などで整理 |
✘ 全音楽を1つのフォルダに |
✘ 全音楽を1つのフォルダに |
✘ 曲の保存先を選択不可能 |
✘ 全音楽を1つのフォルダに |
✓ アーティスト、アルバムのみで整理 |
Wi-Fi接続経由でデータを転送 | USB接続のみ | USB接続のみ | USB接続のみ | USB接続のみ | USB接続のみ | ✓ |
重複なしで曲を転送 iTunes / PC |
✓ / ✓ | ー / ✘ | ✘ / ✓ | ✘ / ✘ | ✘ / ✓ | ✘ / ✓ |
Mac版有無 | ✘ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
iPod、iPhoneの音楽をバックアップする理由は?
主に以下の理由でiPhoneの音楽をパソコンに移す方法を探します:
- パソコンの初期化、又はクラッシュ
- 新パソコンに音楽を転送したい
- iTunesの曲が消えた
- iPhoneからAndroidに音楽を移動したい
- 念のためiPhone音楽をバックアップしたい
「iTunes」でiPhoneの音楽をPCに同期する
最初にご紹介するのは、他のソフトと比べっていなかったiTunesを使用する方法です。iPhoneのApp Storeで購入した音楽はコンピュータに自動的にバックアップされませんが、同期することができます。また、マニュアル操作でコンピュータに音楽を転送することも可能です。iTunesでiPhoneの音楽をパソコンに同期する手順は以下のとおりです。
-
iTunes を起動して、USBケーブルでiPhoneをパソコンに接続します。
-
「ファイル」から「デバイス」を選択して「購入した項目転送」をクリックすると転送が開始されます。
-
画面上部にAppleマークが表示されたら転送完了です。
-
画面左上のプルダウンから「ミュージック」を選ぶと転送された音楽を確認できます。
「CopyTrans」を使ってiPhoneの音楽をパソコンへ転送
CopyTransはワンクリックでiPhone及びiPodから音楽を取り出す便利なツールです。PCのフォルダ又はiTunesに音楽を入れられます。この記事ではiPhoneからパソコンのフォルダに音楽を転送する方法を説明します。もしiTunesに移したい場合は、「iPod・iPhoneからiTunesへ音楽を転送する方法」を参照してください。CopyTransを以下からダウンロードできます。
CopyTransをダウンロードCopyTransは2つのインタフェースがあり、様々なニーズに対応しています:
-
全ての音楽を転送したい場合には、直感的で簡単なシンプルモードを使えます。全ての音楽やプレイリストなどを1つのクリックだけでバックアップできます。初心者にとっておすすめです。
iPhoneの音楽をPCへ転送するには、フォルダのアイコンをクリックし、保存先のフォルダを選択します。これだけで全ての曲やプレイリストをパソコンにバックアップできます。
特定の曲やプレイリストのみを移行したい場合は、「クラシックモードに進む」をクリックします。
-
クラシックモードで選択した項目のみをPCに転送や、アドバンス設定などが可能です。カスタマイズが好きな方におすすめです。
左上で「マニュアルバックアップ」を選択し、移したいiPhoneの曲を選択します。そのあと「フォルダ」のボタンをクリックします。
詳細の手順は、「iPhoneの音楽をバックアップする方法」を見てください。
CopyTransの機能についてもっと詳しく知りたい場合には、CopyTransユーザーガイドを参考して下さい。
ヒント: iPhoneに音楽を取り込むには、無料のプログラム、CopyTrans Managerを試してください。
CopyTransの利点:
✓ 簡単!ワンクリックで転送
✓ ID3タグが保持され、音楽を移す
✓ アーティスト、アルバム、ジャンル、年などで整理できるので、便利
✓ 重複なしで曲をPCに取り込む(自動的に曲を比較)
✓ プレイリストをiTunesだけでなくフォルダにもバックアップ可能
CopyTransの欠点:
✘ Macバージョンがない
「EaseUS MobiMover Pro」でiPhoneの曲を取り出す
もう一つのiPhoneからパソコンに音楽を転送するソフトはEaseUS MobiMover Proです。このソフトを使って音楽をフォルダにバックアップできますが、iTunesに移動するのは不可能です。パソコンのフォルダに転送する手順は以下の通りです。
メニューでデバイスの名前をクリックし、ミュージックを選択します。そしたら取り出したいトラックを選び、パソコンのアイコンをクリックします。
EaseUS MobiMover Proの利点:
✓ Macバージョンがある
EaseUS MobiMover Proの欠点:
✘ 全ての曲が1つのフォルダに転送されるので、整理を自動的にできない
✘ プレイリストをバックアップするのが不可能
✘ 直接にiTunesに転送できない
✘ 1台のパソコンしか利用できない
「Dr.phone-iPhoneデータ転送」経由でiPhoneからPCに音楽を転送
次プログラムは「Dr.phone-iPhoneデータ転送」です。このプログラムを使えば、フォルダにも、iTunesにもiPhone内の曲を移行できます。
iPhoneの音楽をバックアップするため、上にあるメニューで「音楽」をクリックし、バックアップしたいトラックにチェックを入れ、「デバイスから」のアイコンを押します。そしたら「PCへエクスポート」を選択します。
Dr.phone-iPhoneデータ転送 の利点:
✓ Macバージョンがある
✓ 同じ曲を再度転送する際に警告
Dr.phone-iPhoneデータ転送 の欠点:
✘ 全ての曲が1つのフォルダに転送されるので、整理を自動的にできない
✘ 曲のレートや再生回数、追加日などをバックアップするのが不可能
✘ iTunesにバックアップ際に重複
✘ 1台のパソコンしか利用できない
「AnyTrans」上でiPhoneの音楽をパソコンに移す
次の体験できるツールはAnyTransといいます。AnyTransを使ってiPhoneのミュージックをPC及びiTunesにエクスポートできます。残念なことにiPhoneの曲をPCへ転送するとき、音楽の保存先を選択不可です。外付けハードディスクにバックアップしたい場合は、不便だと思います。音楽をバックアップする手順は下記です。
AnyTransを開き、「オーディオ」を選択し、「音楽」をクリックします。「」をクリックすると、リスト表示に進みます。そのあと移したい曲にチェックを入れ、パソコンのアイコンを押します。
AnyTransの利点:
✓ Macバージョンがある
AnyTransの欠点:
✘ 全ての曲が1つのフォルダに転送されるので、整理を自動的にできない
✘ iPhoneからの音楽の保存先を選択できない
✘ 曲のレートや再生回数、追加日などをバックアップするのが不可能
✘ 毎回音楽が新しいフォルダにバックアップされるので重複不可避
「FoneTransデータ転送」でiPhoneの音楽を抽出
5番目のプログラムは「FoneTransデータ転送」です。インターフェイスと機能は「Dr.phone-iPhoneデータ転送」に類似していると思います。
iPhoneの曲をPCへ移行するため、左にあるメニューで「音楽」をクリックし、出てきたメニューでもう一度「音楽」を選択します。「」をクリックすると、リスト表示に進みます。バックアップしたい項目にチェックを入れ、パソコンのアイコンを押します。そのあと「PCへエクスポート」を選択します。
FoneTransデータ転送 の利点:
✓ Macバージョンがある
✓ 同じ曲を再度転送する際に警告
FoneTransデータ転送 の欠点:
✘ 全ての曲が1つのフォルダに転送されるので、整理を自動的にできない
✘ 曲のレートや再生回数、追加日などをバックアップするのが不可能
✘ iTunesにバックアップ際に重複
✘ ライセンスの期限は1年間
「iMazing2」を使ってiPhoneの音楽をパソコンに取り込む
この調査の最後のアプリケーションはiMazing2です。Wi-Fi接続を搭載しているiMazing2を使えば、USB接続なしでも音楽を転送できます。カスタマイズするのも可能です。使い方は以下です。
プログラムを開き、「ミュージック」をクリックします。そしたらエクスポートしたいトラックを選択し、「フォルダにエクスポート」を押します。
iMazing2の利点:
✓ USB接続だけでなく、Wi-Fi接続経由でもデータを転送できる
✓ ID3タグが保持され、音楽を移す
✓ アーティスト、アルバムで整理できる
✓ Macバージョンがある
iMazing2の欠点:
✘ 価格はけっこう高い
✘ プレイリストをパソコンにバックアップできない
♪ さいごに
見ての通り、iPhone・iPodの音楽を取り出すソフトウェアがたくさんあります。各プログラムは特徴敵な機能やインターフェイスを搭載しています。ですから誰でも自分のニーズに合っているプログラムを選択できると思います。実はこの6つのプログラム以外、他のソフトも体験しましたが、機能の働きで不満足だったので、この記事に含めないことにしました。
簡単性と便利さから見たらCopyTransというプログラムはおすすめです。インターフェイスが直観的ですし、曲だけでなく、曲のすべての情報(レートや再生回数など)及びプレイリストをバックアップできます。その上自動的にiPhone・iPodとiTunesのライブラリを比較し、iTunes内にないトラックのみを転送します。 また、iPhoneとiTunesに同じトラックがあっても、曲の情報が異なる場合はアップデートを行います。
「CopyTrans以外のプログラムは音楽の他に写真、連絡先などをバックアップできますが...」と思った方はいるでしょう。しかしその場合にも解決法があります!iPhoneを完全の管理を求めている方のためにCopyTrans 7 Packを紹介したいと思います。3480円だけで無制限にiPhoneを管理できます。データ双方転送、バックアップ・復元、データ整理などをスムーズに行うソフトです。CopyTrans 7 Packに含まれる各プログラムは試用版があるので、プログラムの機能を試してみることができます。