
iPhoneを使っていると「連絡先が消えた!」「連絡先の復元方法を知りたい」という問題に直面するユーザーは多いのではないでしょうか。この記事では、iPhoneの連絡先が消えた時の原因と復元方法を解説しています。
iPhoneから連絡先が消える原因は?
iPhoneから連絡先が消える原因には、様々な状況が考えられます。
- 新iOSにアップデート後、アドレスが空になった。
- iPhoneがフリーズまたはクラッシュして再起動をしたら、連絡先が消えた。
- アプリがクラッシュしてiPhoneのリセットを行ったらiPhoneから電話帳が消えた。
- JailbreakしているiPhoneは連絡先消失が起こりやすい。例えば、iTunesで何かデータをiPhoneに追加したとき、電話帳データが無くなるケースがある。
- 特別なことはしていないのに、連絡先が消えてしまった。
- 普段使用していないパソコン)と同期してしまった場合やiCloudとの同期がうまく行かなかった場合、このように電話帳のデータが消えてしまうこともある。
iPhoneの連絡先を復元:まず確認すること
設定を確認することで連絡先を復元できる場合があります。その前にまずはiPhoneを再起動してください。再起動すれば、連絡先が戻る可能性があります。それでも上手くいかない場合は、下記の説明している設定を確認しましょう。
iCloudで「連絡先」をオフ→オンにする
「電話帳では電話番号があるが、名前が表示されない」という状況では、iCloudで「連絡先」をオフ・オンにすることが有効な可能性があります。手順は下記の通りです。
設定のアプリを開き、「Apple ID」>「iCloud」>「すべて見る」をタップします。「連絡先」を一度オフにします。少し待ってから再度「連絡先」をオンにしてください。
iCloudのアカウントからサインアウトし、サインインする
- 設定のアプリを開き、「Apple ID」をタップします。下までスクロールして、「サインアウト」を押します。
- Apple IDのパスワードを入力し、「オフにする」をタップします。そして「連絡先」をオンにし、サインアウトします。
- 再度「Apple ID」をタップし、ログインします。
上記の方法を試しても、iPhoneの連絡先が表示されない場合、これからご紹介する解決方法をお試しください。
iPhoneの連絡先が消えた時の復元方法
電話帳が消えた以前に一度も連絡先をバックアップしたことがない場合、データを元に戻せる可能性は限りなく低くなります。それでも諦めず、まずは次の方法を試してみましょう。
バックアップからiPhoneの連絡先を復元
CopyTrans Backup Extractorを使う
現在のiPhoneのデータを上書きしないで、連絡先をバックアップから復元する方法として、CopyTrans Backup Extractorを使うのがおすすめです。このソフトウェアを使えば、PCや外付けHDD上に保存されている全てのiOSバックアップを見つけ出し、選択されたバックアップからデータ(連絡先を含む)をPCに保存します。連絡先をVCF形式でバックアップから取り出したら、iPhoneに取り込むことができます。またiCloudにログインすれば、iCloudに保存しているバックアップのデータも抽出できます。
CopyTrans Backup Extractorをダウンロード
詳しい手順は、「iPhoneバックアップデータを取り出す方法」という記事をご確認ください。
バックアップから連絡先のみを復元
CopyTrans Shelbeeを使う
iPhoneの既存のデータを上書きせずに連絡先のみを復元したい場合、CopyTrans Shelbeeは最適な選択です。
- CopyTrans Shelbeeをダウンロードし、起動します。 CopyTrans Shelbeeをダウンロード
- 「選択して復元」をクリックします。
- バックアップファイルを選択して、復元できる項目一覧で「連絡先」を選択します。復元が完全に終了するまで待ちます。「選択して復元」機能の詳細は「選択して復元」機能のガイドにあります
iTunesから連絡先を復元
iTunesからiOSをアップデートした場合、通常、アップデート前にiTunesは自動的にiPhoneのバックアップを作成します。このバックアップデータをiPhoneに復元することで、いくつかの連絡先を戻せる可能性があります。
なお、iTunesのバックアップには次のデータが含まれます。
- 連絡先とよく使う項目
- アプリのデータや設定
- スケジュールやカレンダーの予定
- 電話履歴
- メールの設定
- Wi-Fiやネットワーク設定
- 写真やメッセージ(iMessage)
❗ 注意:写真やメッセージがiCloudに保存されている場合、それらはiTunesのバックアップには含まれません。また、ヘルスケアアプリのデータや保存したパスワードをバックアップするには、「暗号化バックアップ」を有効にする必要があります。
さらに、iTunesのバックアップをiPhoneに復元すると、当時の連絡先の他、カレンダーのイベント、アプリのデータ等もバックアップ作成当時のものに上書きされてしまうため、バックアップ前に注意が必要です。
📝 iTunesから連絡先を復元する方法
- iTunesを開いて、iPhoneをPCに接続します。
- iPhoneのアイコンをクリックすると左画面に「概要」が表示されます。
- 「バックアップ」欄の「バックアップを復元」を選んで復元できます。
iTunesのバックアップからiPhoneの連絡先を復元する方法で詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
iCloudからiPhoneの連絡先を復元
iPhoneから連絡先が消える以前に、連絡先をiCloudと同期していた場合、iCloud上に連絡先が残っている可能性があります。
- パソコンからicloud.comにログインします。ログインにはApple IDとパスワードが必要です。
- ログインしたら「連絡先」を選んで、連絡先が残っているか確認してください。
- もし連絡先が残っていた場合、次の3つの方法で連絡先をiPhoneに復元できます。
iCloudとの同期をオンにする
iPhoneの設定から連絡先のiCloudとの同期をオンにします。「設定」>「Apple ID」>「iCloud」>「すべて見る」をタップして「連絡先」をオンにしてください。
これでiCloud上にある連絡先がiPhone上に読み込まれます。連絡先が表示されたら、iCloudとの同期をオフにすることもできます。その場合、iCloudと同期したiPhone上の連絡先をどうするか聞かれるので、「iPhoneに残す」を選択してください。
iCloudから連絡先をエクスポートする
PC上にiCloudの連絡先を保存するには、iCloudの全ての連絡先を選択して、左下の歯車アイコンから「vCardを書き出す」を選んでください。選んだ連絡先が全て1つのvCardにエクスポートされます。このvCardはCopyTrans Contactsなどのソフトウェアを使って、iPhoneにインポートすることができます。
アーカイブから連絡先を復元する
Apple公式サイトによれば、アーカイブから連絡先も復元することができます。iCloud.comにログインしたら、右上のアイコンマークをクリックして、「iCloud設定」を選択します。「データの復旧」>「連絡先を復元」をクリックして、コンテンツを削除してしまった日よりも前の日付を見つけ、その右横にある「復元」を押してください。
iPhoneの連絡先が消えた!防ぐ方法は?
確実な方法としては、定期的にバックアップをとっておくことが重要です。iOSデバイスはiTunesでバックアップを取ることができます。このデータはパソコン内に保存されます。また、iCloudのバックアップをオンにしておくことで、二重に安心して連絡先が消えてしまうのトラブルに対応することができます。
iTunesを介したバックアップのデメリットとしては、バックアップの中身が見れないことです。そのため、iTunes上ではバックアップが完了しているように見えても、ご自身の大事なデータが100%バックアップされているか確認することができません。
また、iCloudをオンにすると、定期的・自動的にiPhoneのバックアップを取ってくれるのでとても便利です。しかし、クラウドという実体のないものに大事なデータを預ける不安、データ漏洩やサーバへの攻撃など、そのほかのWebサービス同様、100%安全というわけではありません。
これからご紹介するのは、iTunesとiCloudのデメリットを補うことができる便利なバックアップの方法です。ぜひご確認ください!
iPhoneの連絡先をバックアップ
CopyTrans Contactsを使う
CopyTrans Contactsというソフトウェア使えば、iPhoneの連絡先をワンクリックでPCにエクスポートすることができます。こちらのソフトウェアは、外部サーバーやクラウドを介することなく、パソコンにvCardやエクセルファイルなど様々なフォーマットで連絡先をバックアップできます。また、Gmailへインポート用のvCardやOutlookへも直接連絡先を送ることができて非常に便利です。
CopyTrans Contactsのバックアップ機能の詳細は、「連絡先をバックアップする方法」をご参照ください。
iPhoneのすべてのデータをバックアップ
CopyTrans Shelbeeを使う
CopyTrans Shelbeeを使えば、バックアップから連絡先のみを復元するだけでなく、iPhoneのすべてのデータをバックアップできます。iTunesと違ってバックアップファイルをお好きな場所に保存できます。さらに、バックアップの完了後、バックアップが損傷していないか確認することも可能です。
バックアップ方法の手順は、「iTunesなしにiPhoneやiPadをバックアップ・復元する方法」をご参照ください。
まとめ:iPhoneの連絡先が消えた時の原因と復元方法
iPhoneの連絡先が消える原因には、iOSアップデートやアプリのクラッシュ、iCloudとの同期エラーなどが挙げられます。復元する方法としては、iCloud設定を見直したり、アカウントの再ログインを試すことが効果的です。また、CopyTrans Backup ExtractorやCopyTrans Shelbeeを使えば、データを上書きせず安全に復元できます。iTunesやiCloudのバックアップからの復元も選択肢の一つです。
連絡先を失わないためには、定期的にバックアップを取ることが重要です。CopyTrans ContactsやiCloudを活用してデータをPCやクラウドに保存することで、万が一のトラブルにも備えられます。日頃の対策を怠らず、大切な情報を守りましょう!